DQNの集う、地元のブラック運送会社を辞めて、
メジャーで活動するアーチストのサポートで演奏したり、大物海外ミュージシャンと共演する事になるとは…。
アレンジやレコーディングで参加した愛●里菜さん然り。去年の年末に共演した織●哲郎さん然り。メジャーデビュー前からサポートしているバンド、シカゴ●プードル然り。そして去年辺りから、縁あって海外の大物ミュージシャンとも共演しています。
つい先日共演させていただいたのは、ボブ・ジェー●スさん!一般人でも知っている、S級の有名ピアニスト/キーボーディストです。このお方が、何故か日本の、大阪の、そして僕の家から程近い東大阪でライブをする事になりました。鍵盤奏者同士ですが、僕はシンセ系の音色を担当するという事でバックメンバーに呼ばれました。
曲数は約20曲。リハーサルは当日のみ。譜面がない曲も数曲。譜面があってもサイズやコードが違う物多数。シンセのフレーズを採譜し、音色をエディットしなければならない。過酷です。
そして、ボブ氏のライブの2日前には、大箱のメジャー系ライブもあり、こちらも大役。こちらの方も準備、連日リハーサル。40曲を抱えて正直、追い込まれました。
されど、与えられた任務をこなすのみ!
ギリギリの状態で何とか準備を終え、本番当日に臨みました。実際にお会いしたボ●・ジェームス氏は、とても紳士的なナイスガイ。もう73歳です。おじい…いや大御所も大御所です。同じ鍵盤奏者の末席にいる人間からしたら、もう雲の上の仙人です。
そんな同じステージに上がり、リハーサル。
彼のピアノの音。まさに「音を紡ぐ」という表現がぴったり。リリカルかつ情熱的。かつシンプル!そしてその説得力。まさに世界レベルの音です。圧倒的な音のオーラですが、人間的には温厚で、リハーサルもピリピリせず進みます。
彼自身が数十年ぶりに演奏する曲で、うろ覚えかつ譜面がない曲などは、僕の採譜した譜面を見て演奏されました。しかも、コードの書き間違いを彼自身が訂正して書き直すという、カオスな譜面に!
そんなこんなで迎えた本番。
それまでの重圧はどこへやら、ボブ氏の導かれるがままに気持ち良く演奏します。途中、僕にもアドリブソロが回って来ます。ピアノやエレピは彼が弾いているので使えない。オルガンを弾くような曲でもない。という事でシンセリードでソロを取りました。ボブが僕のバッキングに回る。なんて豪華なバッキングなんだー!!
しかし、彼の弾く音、1音も無駄な音がありません。1曲の中で幾百と弾く音、その1つ1つに意味を感じます。いやー、ほんと感動した!バラードで僕が弾くオカリナのフレーズに、ボブが伴奏を弾いた時は、弾きながら半泣きでした。
そんなこんなでライブを終え、次は打ち上げです。肉です。しゃぶしゃぶです。
ボブ・●ェームスと鍋をつつく事なんて、まぁ普通は無い事でしょう。
ここでは、また彼の違った一面を見る事ができました。
大の親日家で、自宅の庭が日本庭園になっている写真を見せてもらったり。
孫の動画を見せびらかす孫煩悩の好々爺だったり。
何せ、楽しかった。苦労もしたけど、いい経験になりました。
ちなみに、来月も大物海外ミュージシャンとの共演があります。
先ほど、大量の曲が送られて来ました。
また追い込まれて顔にアトピー出たり不眠になったり口内炎が3つできたりするかも知れませんが、頑張りますとも!